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右脳が優位になると言うこと 1

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[ カテゴリー:50 考察 ]

※考察カテゴリーで述べていることは、ガイド役の意見であり、AID情報ではありません。

最近、脳の仕組みについて、書籍を読む機会がありました。

 「奇跡の脳」 ジル・ボルト・テイラー/著 新潮社/刊

著者は、脳解剖学者でもあると同時に、自ら脳卒中を経験した患者であり、それから見事に回復した1人の挑戦者でもあるのです。
全くスピリチュアル系の話ではないのですが、とても興味深いことが書かれてあります。


この本では、脳卒中が起きたことで、人の外部との関わりを、どのように認識するかを自らの体験を通して述べています。

左脳の血管が破裂したことで、左脳の機能が低下し右脳が優位に働きます。
そのことにより、筆者は、神意識とも言える感覚を経験するわけです。

SPECT(単一光子放射断層診断法)という方法があります。
これは、人が何をしているときに、脳のどの部位が働いているかをリアルタイムで分かるようにする装置です。

ニューバーグ博士とダキリ博士は、脳のどの領域が意識の変容をもたらし、個人の意識から離れて宇宙と「ひとつ」である感じを生み出すのかを調べるために、チベットの僧侶と、フランシスコ教会の修道女に対して、SPECTを使った実験を行いました。

彼らが、涅槃の境地に至ったときに、脳がどのようになっているかを調べたわけです。
それによると、左脳の言語中枢活動の低下、左脳後部頭頂回の方向定位連合野の活動低下が見られ、この領域が抑制されることにより、周りの空間に対して自分がどこから始まり、どこで終わっているかの感覚を失います。
そのため、自分自身を単なる細胞の固まりではなく、流動的なもの「宇宙との一体感」を感じるようになるそうです。


それは、ジルの場合も同じでした。
ジルは、左脳に血液が充満する危機的な状況の間、宇宙との一体感を感じていたのです。

どんな感じかを引用すると・・・

「脳卒中の最初の朝をほろ苦さと共に覚えています。
 左の方向定位連合野が正常に働かないために、
 肉体の境界の知覚はもう、皮膚が空気に触れているところでは
 終わらなくなっていました。」(同70頁)

「肉体的な存在として経験できる最高の喜びよりなお快く、
 すばらしい至福の時が訪れました。」(同70頁)

「自分が固まりだという左脳の判断がないため、
 自分についての認知は、本来の姿である流れに戻ったのです。
 私たちは確かに静かに振動する何十兆個という粒子なのです。
 私の目はもはや、ものを互いに離れた存在としては認識できませんでした。
 あらゆるエネルギーが一緒に混ざり合っているように見えたのです」(同73頁)

「わたしたちはそれぞれ、全く同じ全体の一部であり、
 私たちの内にある生命エネルギーは宇宙の力を含んでいる」(同75頁)


神との融合、宇宙との一体が、単なる右脳の電気信号の成せる生理的反応なのか、それとも、本当に外部の何か別もものなのか?
それを、ジルは科学者らしく脳の生理的反応と位置づけています。


さらに、ジルは常に自分と脳との会話をしながら、現実の世界に戻って来る(左脳の機能回復)ことができたことも、注目に値します。

「何かを決めなくちゃいけないときは、自分の中でどう感じたかを大切にしました。
 怒りや苛立ちや恐怖といった、不快な感情がからだの中に押し寄せたときには、
 不快な感じはイヤだから、そういった神経ループに繋ぎたくない、と伝える。
 私は左脳を利用し、言語を通して自分の脳に語りかけ、
 自分がしたいこととしたくないことを伝えられるようになったのです。」(同146頁)

ここからも、自分の視点をハッキリすることで、脳は言うことを聞いてくれるのがわかります。


さらに、興味深いことを経験しています。
頭蓋骨を切開してのゴルフボール大の血塊を取り除いた後、自宅でのリハビリを開始することになります。
母親(愛称GG)の懸命の介護により、見る見る回復に向かうのですが、そのリハビリの一つに、ジグソーパズルでの訓練をするわけです。

「私が組み合わせようとしているピースが
 表面の絵柄から見て、明らかにくっつかないことにGGは気付きました。
 そこでGGは助け船をだそうとしてこう言います。
 『ジル、色を手がかりにしたら良いじゃない』
 私は心の中で独り言を繰り返しました。
  いろ、いろ、いろ、
 そして電光石火、突然色が見えるようになったのです。」(同115頁)

このことからも、
外部から新しい視点を与えられることで、脳が新たな機能を獲得することがわかります。

プレイスクールで行っている「脳の整理」や、今回作成したテキストも、実は同じような働きをするのだと思います。

これまで、モノクロだと思っていた世界が、天然色で満ちあふれる経験。

「脳の整理」では、実はそのそうなことが起こっているんですね。


 奇跡の脳 ジル・ボルト・テイラー/著 新潮社/刊


(続く)

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このページは、AID情報ガイドが2009年6月27日 08:11に書いたブログ記事です。

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